例えば移動させるとき。
FAZERRはご存知の通り、32リットルもの薬剤を搭載して飛行できますが、実は非常に繊細な機械なのです。
今回はその辺りについて少し書きたいと思います。 機体を移動させるときは、どうですか?無理やり引っ張ったり、持つべきではないところを持って、移動させていませんか?
移動時には必ず移動用ホイールを使用しましょう。
ご存知だとは思いますが、移動用ホイールとはシャフトに車輪がついたホイールの事です。
そのホイールをつけるときも、必ずガードストーンを踏んでホイールを誰かにつけてもらいましょう。
ホイールをつける時に、マフラーで火傷しないようにしてくださいね!
そして、ホイールをつけて移動するとき、オペレータの皆様は経験済みだとは思いますが、結構不安定ですよね。
移動中のちょっとの段差で機体がひっくり返りそうになり、非常に怖い思いをした事も有るのではないでしょうか?
なので、ホイールも非常に重要なのです。シャフトが曲がっていたりパンクしていたりすると、本来の機能を発揮できません。
ホイールも機体の一部と考えて、目視の点検など怠らないようにしましょう。
たかがホイール、されどホイールです!
引き続き機体を移動する時の話ですが、移動時に薬剤タンクを搭載したまま移動させていませんか?
薬剤が入ったタンクは勿論のこと、空になったタンクをヘリに搭載したままの移動は厳禁です。
飛行中のヘリがタンクの重量を支える為の構造は、ヘリの移動時に設計されたものではありません。
必ずタンクは外して移動させましょう。
実際の現場では、アスファルトのような移動させやすい地面ばかりではなく、畦道、ぬかるんだ所など多様です。
十分に気をつけて移動させましょう。
次に、現場を大きく移動するとき、トラックに載せますね?
トラックに載せるとき、機体のランナーを持って上げると思いますが、そのとき薬剤で汚れた手で持つと手を滑らして機体が横転、怪我する可能性があります。
機体を載せるときは、慣れた人に手伝ってもらいましょう。
中には「わしがもったる!」とおっしゃる元気な農家さんもいらっしゃると思います。
しかし、皆様も経験済みだと思いますが、機体を持つ時にローターヘッドやスタビライザーなど頭を打ったことがありませんか?
思わぬ怪我になりますので、トラックへの積み下ろしはオペ、ナビの息のあったコンビで行いましょう!
また、載せるトラックの種類によってはメインローターがトラックのキャビン後部に当たる可能性もありますし、移動中に機体が暴れたりもするので、しっかりと確認しながら載せ て、搭載後もヘリをトラックにしっかり固定しましょう。
ヘリを飛ばしている時も緊張しますが、降ろして移動させる時も油断せず、ぜひ慎重に行ってください。
飛んでいても、地に足ついても、気を抜かず。
安全運航で散布作業しましょう。